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あの、Maison Martin Margielaブランドが遂に、

 今シーズンのパリコレでのお話。そのー1。
このブランドのショーが終わった翌日、こんなコメントが、遂に発表された。

『 MAISON MARTIN MARGIELA: Renzo Rosso confirmed yesterday that Martin Margiela was no longer directly involved in the designing of the label.
He explained: "Martin has not been there for a long time. He is here but not here. We have a new fresh design team on board. We are focusing on young, realistic energy for the future, this is really Margiela for the year 2015." 』

 Maison Martin Margielaブランドのオーナーであるジーンズ業界、Diesel社の社長のRenzo Rossoがべルギィーのウエブサイト『WGSN』で発言したコメントである。
元デザイナーの本人、マルタンマルジェラがデザイナー契約を辞めてから数年が既に、過ぎたのに未だ、日本のメディア等はさも、当人が居るが如くに特集を組み、メディア露出を行っているのですが、(これもある意味では立派ですね。かつてのマルタンのお陰でしょう。)やはり、マルタンデザインの本質を理解している者からすれば、もう彼のデザインコンセプトもテイストも既に終わっていますね、本当に残念ですが。売り上げも落とし始めている現実を今後、どのように打開して行くのでしょうね?これを早々に危惧し始めたオーナー、Rosso氏の証拠の発言とでもとりましょう。
本質を言ってしまえば、本人ががんばってやっていた最高のチーム時代ではこのブランドは『ジェンダー』の為のと言ってもいい迄の『性』を排除したデザインコンセプトが見事に一本筋を通していたのです。
が、今は全くに『イタリーテイストブランド』ですね。

 ’69年の、当時のロンドンを知的にミステリアスに、ROCKと共に舞台とした映画『BROW UP』(M.アントニオーニ監督、この映画はマルタンの次の時代に登場したRAF SIMONSのデヴューコレクションのインビテーションのイメージにも使われていた。)ともう一つ、ロンドンでのオノヨーコの個展「White」展。(’72年?)そして、「GRAFFITI」。彼のデザインとイメージの根拠性を知りたいならば、この三つを自分で探るべし。そして、'86年よりCdGが強烈に揺さぶり落した、巴里モードの断片を落ち穂拾いし結果、「STOCKMAN BODY」に解体と再構築を為したこと。

 さて、イタリアンブランド「Maison Martin Margiela」は21世紀、何処を彷徨う?
もう、’90年代は戻ってこない!!
『WGSN』http://www.wgsn.com/home/

投稿者 : editor | 2009年10月12日 04:43 | comment and transrate this entry (0)

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