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或る友人への手紙-3;
お元気そうなメール、ありがとう。
もう,2月になってしまったね,寒くなってきた巴里での生活は如何ですか?
B.でスタージュを為さっていらっしゃるそうですね。焦らず、物事の本質を学ぶような時間の使い方を為さってください。
現代のような時代性の一つは『POP社会=消費社会』の泡沫化現象でしょう。
「MICRO POP」或いは、『After the reality』とコンテンポラリアートの世界で言われている状況とも似通った時代性鴨知れませんね。もう、塊としてのPOPが通用しなくなり、普遍的になってしまった社会性。もしくはより、蔓延化してしまっただけの状況。これが今の時代性とも言える「スーパーフラット」な現象でしょう。そして、『豊かさのイメージ』を追うに疲れた姿か若しくは『豊かさを享受』してしまった微温湯の中での彷徨いか、「中庸」を選択してしまう優柔不断な自己肯定に依るコンサヴァティブ状況なのでしょう。(世の中すべてが、既に200%、POPでありそれがフラットになってしまったね?)
昨年末、読み直した本に『キッチュ』が在りました。(法政大学出版局刊『キッチュの社会学』?)
創造とデザインの世界では『キッチュ』性がより全面へ出て来るでしょう。B.も所詮、キッチュでしかなくこれがウケル時代性でしょう。例えば、ニコラの後ろには嘗ての大きなPOP以前の強い洗練された塊があったことを理解と認識の上でのデザインディレクションをしているのが彼の賢さですね。
「Kitsch」の世界もしくは歴史又は現象とその内容については改めて、学ぶ価値ありです。特に、ドイツ、オーストリー圏はその発祥とメッカですからね。ある時代の文化が円熟し荒廃期に差し掛かると表層化して来るのが『キッチュ』現象。
もしかしたら、『江戸POP』や『アキバPOP』『ゲームPOP』『渋谷POP』なんかも僕たちなりのキッチュ-ジャポニズムと読めるかもね?
そう,BAMAKO'09の写真展は凄かったよ!!
甘っちょろさが無く、みんなラジカルなこころの様を自由さに委ねて表現している写真は今のモードのただ表層と小手先を加えただけのそれらには見られないもので驚きとより、好奇心が。しかし、この「好奇心」を虚栄心と安直な安心の上にすり替えてしまってとてもつまらぬ時代の微温湯に浸かってしまた『迷える子羊』にはならないでくださいね。
旅をしてください。
与えられた『生という時間』は自分の人生という道への旅をするために与えられた時間であると考えることも出来ますね。例えば、B.でのスタージュも『旅』だという発想も可でしょう。
良く,『すっかり,時代が変わった』と言う言葉が出ますが『時代が変わる』ということは、『時が進化して螺旋階段を上りつつ、』ということですね。
その進化とは、何がどのように進化したのか、どれ程の位相が付いての螺旋階段なのかを学んでください。これは自分が持ち得たリアリテから感じ知り得るのが直感的でしょう。それをロジカルに理解する為に学ぶという行為が必要ですね。此の両方のバランスが自分らしさの根拠性。
もう、『ウサギと亀の話』では亀ではだめですよ!! ウサギになってください。
目標さえ持ちえれば、亀でなくウサギですよ!!ウサギは『飛べる』という特技がありますね。亀は甲羅が在る事によって守るだけの機能しか持っていません。だから真面目に只、只、歩くしかないのです。
戦後の、あの時代背景を背負った日本人の新たな生活を取り戻す為には「教訓」として『兎と亀』の童話の解釈が在りました。しかし、現代ではその社会状況も環境も変化しました。兎が持っている機能としての『跳ぶ』ことが出来る特技を使って、いろいろな体験やそこで生まれる『関係性』が大切だと言いたいのです。でも、何処かで昼寝をしているだけでも駄目ですね。昼寝と同じような只、微温湯に 使って、彷徨っているだけでも駄目でしょう。『目的』に向かう為に堂々と出会うべき人たちとの出会いの機会が得られるような“旅”が必要ですね。経験と時間の使い方そして、その時にどれだけ、自分の中身が在るかでしょう。だから、何を学び、誰と出会いどのような時間を使い、持ち得るかが大切な心得でしょう。その時、もう今の時代性では亀さんよりウサギさんだと思うのです。これは僕がよく言う『シングルスタンダード』と『ミックススタンダード』の違いでもあるでしょう。亀はS.スタンダード、ウサギはM.スタンダードを持っていると。一つの自分の行動から生まれ得る可能性ある新たな『関係性』をどのように広げ、継続してゆくかが総ての始まりであり、その結果が友情であり、愛情であり、家族であり、ビジネスでもあるという現実とその本質を知ることは大切でしょう。
昨日は雪が積もりましたね、巴里にも。
寒いでしょうから、健康には十分に気を付けてくださいね。健康在っての総てです。これは僕が26歳の時に肺病で1年療養生活をした経験から学んだ本質です。
『ユニフォーミズム』
これが今僕が想っている言葉。
昨年の8月15日はある記念日でした。
そう,ウッドストックロックフェスティバルの40周年だったのです。
僕はレンタルヴィデオやでDVDを借りて1週間見つずけても楽しく、凄い感動でした。
あすこには『未来』があります。
これについては次回にお話ししましょう。
僕たちが今想い考えなければ成らないことは,
今後10年先,20年先の日本がどのような国に成るのだろうかということです。
子供たちが自慢出来る国に成るのでしょうか?
僕は彼らたちが自慢出来る国にしたいのです。
余りにも自分たちの目先のセンスの悪いことばかりに無駄な時間とこゝろと金を使い過ぎる社会になってしまっていますね。
変わらぬ資本主義であれば,その資本主義がどのような資本主義に成って行ってくれれば良いかを考えませんか?
ここからがスタートです。もう『20世紀』は忘れよ!!です。
そして,『ウサギとカメ』の新たな解釈が必要な時代性でもあります。
今年に行われる上海の「世界万博」が終われば,僕たちの国は大きく、何かを負い背負わされるでしょう。もしかしたら,国自体が『亀』になってしまう恐れも考えられますね。
『自由とは恐怖でありしかも、孤独である。』
『I came to this city 25 years.
Mode through the things I learned in the end, human beings can make the original creation and of human nature have earned nothing but inspiration and depth of experiential learning and personal freedom.
Will create a sense of balance is the essence of good sense and intellectual level of freedom and humanity have earned it. Therefore, the collection and I have the opportunity to discover its essence is very happy. This is a generation or nationality or gender, and its creator, just the fundamental things that you ignore the times. And this is certainly one of the acts of human happiness.』
“Thanks a lot for my 66years brithday,Take.Hirakawa:”
投稿者 : editor | 2010年02月03日 07:37 | comment and transrate this entry (0)