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A TAKE's Episode/平成23年,今年初めての巴里-コレでの,メトロでお逢いした”H100”の彼らたちへ、「ありがとう。」

 変わらぬ、“It was so fanny collection!"を今シーズンも見せてくれたBernhard Willhelm。
愉しく、こゝろ豊かにのびのびとファッションが持っている本来の自由さをエネルギィーとして
これでもか?これでもか?と変わらずのファニィーなしかし、心温まるコレクションを見せてくれる
Bernhardのコレクション後はいつの間にかポジティフなエナジーを貰っている。
 
 次への移動の道すがら、立ち寄った1件のアートギャラリィー。
「Tokyo Kamen」という今どきのセコンダリィーなアート展ヘ入る。
日本人の男女二人組の作品。日本美としての『数奇』を知らず、
『かぶり』-『歌舞伎』-『仮面』と言う表層的なるロジックでのおチャラカ。
このおチャラカをここまでの世界へ作り上げてしまう彼らのエゴに関心。
このギャラリィーの事務所の奥の壁面にJeanloup Sieff.の60年代の代表作品,数枚へ目がゆく。
これをネタにギャラリィーのお兄ちゃんと会話し、関係性を持ち名刺を渡されて出る。

 小雨を避け乍らメトロへ入り込む。
最近はベンチが空いていれば座ってしまう癖がというより老いなのだろうが出来たようだ。
何気に気が付く彼らたち、階段から降り立った4人のバイヤーらしき人たちの
ド派手な出で立ちとそれを誇りにしているカッコ良さ。
そう、先程のBernhardのコレクション会場でも見掛けた事を想い出して
思わず話し掛けたくなった僕。


あらいひろたかさま;
          みなさまともども機嫌良く、バイニングな さっていますか?
 昨日はありがとう。
突然話し掛けて良かったです。
あなたたちのような、本心ファッション大好き、
だから愉しくカッコ良く目立ってと言う子が
少なくなって来ているので僕はとてもお話ししていて嬉しかったです。
昔の、若い時にいた大阪時代を想い出しました。
おおきに!!
皆さんにもよろしくね。
 ショップのサイト(http://www.h100-bonsai.com/)を拝見して、
面白い倫敦モノを入れてらっしゃって余計に 愉しく、
それに、もう独り、僕の友人のBenoitのヘッドアクセサリーを
入れてくださっていたので彼にもメールを出してしまいました。
どうか、ご自分のこゝろの在り様を、行動の総てとし,
自心で自心を豊かに
そして、自信と勇気を持って大好きなファッションの世界で
皆さんに愉しさと喜びを分けてあげてくださいね。
4月には一度戻り、大阪へも寄る機会があるのでその時は、再会 を願います。
よろしく!!
お気を付けて、いい時間の巴里を皆さんで!!
ありがとう。
相安相忘。
ひらかわ:
"Going on means going far.
Going far means returning."

 帰宅しこんなメールまで出したその後の僕。

 そして,数日後に想いもよらず頂いたご返事。
うれしかったです。
胸にド〜ンと来ました。
ありがとう!!
伝わるものが一緒だった事なのか?
僅かな時間、そう10分程もなかった時の狭間の出来事。
変なおっさんが唐突に話し掛けたのでたいへんだったでしょう。
しかも、メトロの駅というシチュエーション。
僕も勇気がいったよ!

**
こんにちは、平川さん。
 パリから戻り、メールを見て再びビックリしています。ありがとうございます。
今回の旅で平川さんにお声を掛けていただいたこと、とても嬉しく思っていますが、
あの時は正直なところビックリしすぎてポカンとなってしまいました。
あっという間で思うこともうまく話せずじまいで。。。
次の日BernhardWillhelmのアトリエにおジャマしたとき、JuttaにTAKEから連絡があったよと聞きました。
私たちのことを話してくださってたみたいで、ありがとうございました。
 世界的に不況が続き、モードの世界もかなり影響を受けているのでは、と大変な時代を感じます。
そのような中でBernhardをはじめ、ハートのあるデザイナー達がファッションというフィルターを通して
何かを伝えてきているように思います。
私自身もできるだけ純粋に感じ、また一人でも多くのお客様に楽しさが伝わるようにと、
バイイングをしようとがんばっております。
反面、店を継続させるための経営面との葛藤に悩むこともしばしばです。
右も左も分からないまま、ファッションの海に漕ぎ出し、日々勉強している毎日です。
 また3月にパリに行きますので、お見かけすることがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します!!
ARA こと、あらきひろたか
YURIこと きたむらゆりこ

 ありがとうございました。
ご無事に帰国為されたのですね。
お客様の笑顔はみなさまの努力とおこゝろの現われ。
ご自愛とともに、お気張りください。
相安相忘。
文責/平川武治
平成23年正月26日。France St.-cloaud市にて。

投稿者 : editor | 2011年01月30日 20:21 | comment and transrate this entry (0)

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