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決して、『長いものには捲かれるな』を忘れないで、/其の壱;

 帰国しての僅か数日の事。 
 帰国後の僕の私的な問題は全て解決しなく”日本式うやむや”の渦中。

 此の国は本当にもう駄目かも知れないね。
がんばろうとしている若い世代の人たちの脇には、
”のらりくらり”と誠実さを謀殺無視した社会性が
この戦後と言う時代性によって構築されてしまっているらしい。
「“表層”だけが全てである社会」が出来上がってしまっているらしい。
その“表層”の裏には“真相”が存在して居るはずなのに、
ただの見掛だけでウロウロとして時間もこゝろものらりくらり。
大切な人間関係も“表層”における関係性で良しの妥協人生
従って、”誠実さ”は読めなくっても、”下こゝろ”がすぐに読めてしまうね。

 おとな社会の’5、60代のの人たちはこんな過ちの後、
心苦を味わっている人たちへの”こゝろの思い遣り”も解った振りしているだけのようだ。
寧ろ、巧く”立ち回り”始めた。
自分勝手な”思惑”と下こゝろでこれが最後のチャンスとばかりに行為している。
間違った”チャンス”だね、惨めだね。

 帰国して、ラジオで知る“FUKUSHIMA"はこんな状況で”進展”しているのか?

 ここには日本人が持つべき“國を想うこゝろの有り様”が皆目、見えない。
日本人が持っていた美しさである『誠実さ』が消え始めてしまっている。
ここでも、”表層”の虚飾さだけに”下こゝろ”が靡いている所謂、おとな社会。
戦後日本のエリートと称されて生きてきた人たちが、
今回の”原発”事故に措いても何の反省や人間としての含羞も持たずに
これからの日本を背負って生きてゆく子どもたちが持って当り前の
”夢”へは彼等たちが急いで築いたおとな社会の”本心”しか見えない。
おとな社会本位の”上書き保存”でしかないね。

 ここでも”表層”的にしか考えず、“真こゝろ”が喪失。
将来の僕たちの先祖の國を、僕たちの國をそして、僕たちのこれからの國を想い愛して
生きてゆくべきそれぞれのこゝろの有り様を持って、
これからの日本を守り繁栄させてくれるべきはずである子どもたちへ、
そのこゝろの有り様を全く、託さず己たちの”表層”に群がって
自分たちの立場と名誉と金銭的な”欲望”だけで対処している。
“東電”関係とこの哀れな現実を曝け出してしまった責任を取るべき立場の日本人たち、
自分たちの国土を穢したことによる”含羞”を持って自殺すべき連中が
厚顔で未だにこの弱みを握られてしまった災害企業と政府と国家に寄ってたかって
このいつ、”沈没”してしまっても仕方ない状況の日本の”表層”で、
与えられた”こゝろと命と時間”を自分勝手な思い込みで無駄使いしているだけ。

 この現実を,見てしまっている人たちがいます。
おとな社会は失ってしまった”こゝろ”を隠し
これからの日本と言う”國”の事を念わず、未来ある子どもたちの“夢”を省みず、
ただ自分たちの”下こゝろ”でのたうち回り
”未来”を棄ててしまうかのような彼等たちの行為を
”子どもたち”や”青年たち”は見てしまっています。
見てしまった彼等は可哀想です。
が、僕たちより、より強く新しい日本人として生きてゆく覚悟も始っているのでしょう。
本当に、これからを“真こゝろ”と”誠実さ”で生きてゆけなくなる辛さを
背負い込まされてしまっているのです。
子どもたちや若い世代は既に、感じ、見てしまっています。
しかし、彼等たちに”未来の日本”を託しお願いするしかありません。

 僕は帰国して数日ですが、周りの人たちの行為を通し感じてしまいました。

 そして、余り逢っていない僕の孫が描いて送ってきた自画像が
彼等、十歳程の子どもたちが出来得る、
訴えたい”サイン”だった事,送りたい”サイン”だった事が解りました。
沢山の”サイン”を彼等たち多くの子どもたちはもう、
既に何らかの彼等たちの方法で送り続けているかもしれません。

 若い、おしゃれなお母さん、
乳母車に子供を乗っけてしまって“表層社会”を闊歩する事も愉しいでしょう。
でも、彼等たちの”サイン”を見落とさないようにお願いします。

 僕は今年の”山さくら”を見逃してしまいました。
合掌。
相安相忘。
文責/平川武治:葉さくらの雫を楽しみ乍ら。 

投稿者 : editor | 2012年04月23日 23:48 | comment and transrate this entry (0)

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