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あの瀬尾英樹くんが巴里で、このような展覧会をやります。
皆さん,あの瀬尾英樹くんがこのような展覧会をやります。
アントワープアカデミィーの卒コレで審査にいらしていた
アズディン-アライヤさんに認められ、
卒業後,彼の要請で日本人初のアシスタントとして丸,5年を勤める。
そんな彼が行う, “The 1st. Exhibition in the Paris."
是非、彼の知的好奇心と狂気溢れる創造による世界観を楽しんであげて下さい。
http://www.connaissancedesarts.com/design-decoration/agenda/hideki-seo-98958.php
僕の26年間の経験から言って,
海外で学んでも,海外に残って、海外メゾンやデザイナーからビザを取ってもらって
仕事が出来る迄の才能ある、この瀬尾くんのような人たちは殆ど皆無な現実。
スタージュ/インターシップと称するタダ働き研修(3〜6ヶ月)は在る。
大半の海外留学生組は此れで満足し、帰国後話しを広げるだけである。
パターンメイキングでは日本人の器用さと勤勉さと集中力さと巧さで職はある。
しかし,デザイナーのアシスタントでは極希少である。
嘗ての、“IT'2"で日本人最初の大賞を受賞したの菅谷鉄平くんは実力も在り,
その後、主催者の"DIESEL"社のリゾー社長の肝いりでビザを取ってもらって3年程働いた。
だが,それ以後の連中は所詮”客寄せパンダ”受賞。
そんな殆どの帰国組の連中は日本へ帰国し,このファッション-ゴッコの世界で
自己満足な学歴を振りかざして、大声を上げる。
彼らたちの大声に声に振り回される海外コンプレックス旺盛なファッションメディアと
称する狭軌な世界の連中が構造化している東京ファッション縮図。
ここで”ファッションデザイナーぶる事”に必死な、”ファッション-ゴッコ”業界人たち。
ファッションに必要なのは,”教養とファッションスキルと経験と技術と関係性”。
この5つのバランス有る調和がその人の”創造の為の世界観”であるはず。
ここに,その人間が持ち備えている”自由の裁量”と人を思う”こゝろの有り様”が
その世界観のテイストでありクオリティであり,人間性である。
自分に才能が無いのなら,辞めるか若しくは,死ぬか,
又は,その大半がそうである様に,何処迄も誤摩化して親の金や立場を利用して
傲慢に生きるかしかない。
そのうちには,儲けた金で小粒なデザイナーに固まってしまうだろう。
嘗ての様に,”自分の持った夢”への努力とその成就が国家や社会へ貢献するという
同軸性、同時代性が在った時代からもう既に時代そのものが変化してしまっている。
“豊かな時代になった”という事とはこの事である。
デザインの世界で言ってしまえば,禄に勉強もしない個人が持ち得た
狭軌な自分勝手な”夢”は既に、
”国家や社会”に役立たなくなって来たのが現在という時代である。
この現代という時代性を読んだ時に自分は国家や社会に自分の望む“夢”の世界と
デザイン力でどのように国家や社会に”コミット”出来るか?を学び考える時代である。
ここには新たなデシプリンと他者の為に何が出来るか?という
21世紀の,また,『3:11FUKUSHIMA』以降の日本人が考えるべき義務が在る。
ただ単に,教養亡き個人が,”自分がやりたい事をやる”と考えるよりも,
”人のためになる事をやる”事が自分のやりたい事であるという迄の
パラドッックスな発想とこゝろの有り様が,
多分、今は必要な新しいコンテキストであろう。
し,そんな時代が今である。
巴里へ戻ってこられた奥さんのおいしい手料理で瀬尾くんの狂気感じる迄の作品を
見せて頂き、一足先に帰国しなければならなかったのは痛恨。
合掌。
相案相忘。
文責/平川武治:鎌倉竹響庵にて:
投稿者 : editor | 2012年11月10日 12:47 | comment and transrate this entry (0)