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モードから読む”裏と表”−5;

 デザイナーぶるという名の『表と裏』
ここでも『世界は騙される事を欲する!』/Sebastian Brant;15世紀ドイツ文学者「阿呆船」より、

 『デザイナーぶる』と、
 思い出す事、ある人はウエディングのオーダーを自分の身内から受けて
今でも40年前にやっていたように外国雑誌の写真からパクったものをそれらしく見せ、
それを今度はそのまま、お仕立て屋さんへ出して作ってもらい
それを自分が仕立てたように、
自分の展示会に展示し、自分の仕事にしている人がいましたね。

 この場合のデザイナーのこゝろとは?
大切な、好きな服を作るというこゝろが何処に所在しているのでしょうか?
大切にしなければならないそのこゝろの誠実さと行為をなさづ、
平気で、本人はこのような行為をデザイナーぶるために
本気でやっているのです。
ネットで落としたブランドものをカッコ付けて着て、
学歴を振り回してのデザイナーぶりに
それに、まんまと騙され、メディアも編集者もごまかされて、
解った顔して、”まあ、すごい!”“ニコニコ”の世界。
こんなメディアや周辺のいい加減さに慣れて来ると、
怖いものです、このレベルの人間は
もう、その頃は一端のデザイナーぶっている。
厚顔で、世間に慣れるとは恐ろしいこと。
ここでの根幹は”育ち”なのでしょう。

 こんな世界がファッションの『裏と表』。
これがデザイナーぶっているレベルの、
こんな虚飾が真実として、イッパイ罷り通っている
怖い怖い世界。
ほとんど、あの『佐村河内 守』の立ち居場所と同じ。
そんなファッションデザイナーぶった輩がたちが
今では、ブログという自分勝手なメディアを
ここでも、カッコ付けて耳年増ブルのみ。

 自分が出来ない事を
”インターシップ”と称してこき使う構造でイキがっている。
一生懸命、デザイナーぶって
金儲けと有名人になりたがっている、
変らぬ日本の”有名人”という名の貧しさと、
メディアに出れば”有名人”という世界の空虚さ。
根幹を理解していない、
本当のクオリティある世界で生きて来ない、
偽物の、偽物の上塗り世界でしか経験が無かった、
このレベルの多くが勘違いしてのデザイナーぶっている世界。
ここはファッションの『裏と表』の世界の限界。


 あのような『佐村河内 守』スキャンダルは
ラジオから流れて来ても、非常に気分が悪くなるものでしかない。
僕の知っているファッションの世界では日常茶飯事。
有名デザイナーに成ればなるほど
自分がプロパガンダした名声を笠に着て当たり前の行為としてやっている事。
彼が所謂”ブランディング”として世の中にその立ち居場所を持つならば、
ファッションブランドビジネスのコピー騒動と同じと考えるレベルの問題。
メディアと世間のB層たちの”似非ヒューマニズム”が発端でしかなく
彼を音楽家として構えてしまったのだ。
ファッションデザイナーブランドの世界では
有名デザイナーに使ってもらう事でうれしがる風潮は不変。
そして、ここでも
『世界は騙される事を欲する!』がビジネスに成っている世界であり、
うまく騙す事、騙す事で騙された方もHAPPYに成り、
騙した方は有名になり、儲かればそれがファッションの世界では『表の世界』。

"The Fashion is always in fake."

文責/平川武治;VIA VIGANO 4, MILAN:


 

投稿者 : editor | 2014年3月12日 02:50 | comment and transrate this entry (0)

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