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Review from behind "Scales from the eyes"-3: by Taque. Hirakawa. “019 S/S Paris Collections;

◯KOCHE/
彼らはよくリアリティを観て確実に自分たちのレベルと規模で成長している数少ない
若手ブランドだ。
そのポイントは何と言っても自分たちの現実というリアリティをよく見てそれらを彼らたちの
時代感と美意識でセンス良くうまくまとめ上げていることであろう。
即ち、現代社会におけるモードの”創造ための発想“とは全てリアリティからしか生まれない
事実を認識しているデザイナーとその集団である。その上で決して、浮き足立っていない。
だから見せられるショーがカッコいいものなのである。敢えて、ラグジュアリーに媚びない
立ち居場所に自信を堅持している。彼らたちが編集して観客に配る小冊子はインテレクチュアル
でしかも贅沢さに媚びていないクオリティで作られているのでこれも僕は好きである。
今回はそれなりの引用文を集めて編集しているのも面白い。

[ My work is not about “Form follows function.” But “Form follows beauty” or, even better,
“Form follows feminine.”] By Oscar Niemeyer:
今回、彼らたちが選んだ会場はこの街のO.ニーマイアーの代表作品の建築物だったのも
頷ける。
今シーズンは誰もが“アフリカ”をリードターゲットに意識したが、彼らたちはそのなかでも
“モロッコ”にGSP機能を当てたコレクションを行なった。そう、モスリム世界のリアリティを
モードへ落とし込んだ。これはある意味で大変なリスクであり覚悟がいる世界を演出したのだ。
コレクションは今シーズンのトレンドを彼らたちの思惑でまとめた。“フリンジ”やフリル使い
それに光りもの。また、ぬくもり感大切に見せる手編み風ニットやパッチワークをスポーティな
アイテムとドレスでコーディネート。スタイリングもかっこいいそして、シューズも上手い。
「シューズがうまくデザインされていないデザイナーは根本的にセンスが悪い。」
これは僕の長年、コレクションを見てきたものの持論である。
フレッシュとインパクトがあったコレクションだった。
文責/平川武治:

投稿者 : editor | 2018年10月 7日 21:13 | comment and transrate this entry (0)

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