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ご質問へ、はらだこうすけくんとyellow whale君そして、いはらゆいいち君へのご返事。

kosuke haradaさま;yellow whale君;

遅れてしまってすみません。
案外と無精者なので一つ一つの処理が厄介ですね。きっと、少し年老いてきたのかもしれません。

とても的を得たコメント、ありがとう。

 避けようにも避けられない全てが現在の僕たちの置かれてしまった国の立場上のアイデンティティでしょう。その上で、ポジティフに共有してゆくところは大いに期待しましょう。
 ここに来て、『移民』が存在しないような(?)状態の国家の限界も見られるのですが。戦後、60年の良いも、悪いも『ツケ』でしょう。
おっしゃる様に、この欧米ではこれからこの戦後の日本の”NO LIFE”カルチュアーが彼らたちの国の『移民』の若者たちによって主流化して来るでしょう。
 確実にこれからはそれぞれの国で生まれ育った『移民』たちの若ものたちによる『新・大衆』が、新たな消費者層になるからです。しかしながら、彼らたちは決して、それぞれの国に於いて『クラス』へはタッチできない状況を持ちえてしまった『新・大衆』です。幾ら金持ちになろうがここの門は硬く閉ざされたままでしょう。これが、ちょうど、戦後の日本社会の経済的発展と状況が似てくることなのです。そこに、彼らたちの新世代たちには共通したコンテンツとして、『アニメ、漫画、TVゲームとMTV』があるから余計でしょう。
 最近は良くこのフランスで、『オリエント工業』を例に出して話をします。
たかが『ダッチワイフ』。作り続けて30年。これが1.5m.もの見事(?)なものへ創造性を膨らますことが出来るのが日本人。ちょっと、突飛ですがね。

そして、『ネール』は現代日本の"琳派"だとも。

『骨で着る服』
これも、おっしゃるように、究極は人体の骨格をアナトミカルに理解し得た衣服または、民族衣装だからでしょう。農耕民族、四季のある国。島国。湿りの国。などなど。
着物は『民族衣装』。今の洋服は日常生活へ歩み寄った所謂『ご利益服』(?)いろんな意味での。
3次元の人体での骨の部分とは『肩骨』と『腰骨』。
着物を見栄えよく着るための『着付け』なるものは出来るだけ動かないほうがきれいですよの世界。
『ずらし』『くずし』『見栄』などが日本の着物に対するある種の着る側が出せる美意識。それは究極の『曲線』の美学。肉で着てしまってはこの『究極の曲線』が出ませんね。『浮世絵』を見てください。
ここにも、世界へ影響を与えた日本の美意識の根源があります。平面を唯1本の線がきで、3D.を表現してしまったことを。

巴里のデザイナーで、先にも彼の名前を挙げたのですが、”Gustavo Lins"は浮世絵の本をコレクションしています。浮世絵からの曲線が一番人体が表す曲線では艶っぽいと言い切っています。
日本の築城時の方法の一つに『たるみ』という言葉があります。『たるみ曲線』です。これが日本の神社仏閣の屋根の曲線になり、城壁の石垣にもこの曲線が用いられています。
ちょっと、話がそれたようですが、
これで良いでしょうか?
ご質問、ありがとう。
これからも宜しく!!ね。

僕の脳みそをかき混ぜてください。

ご自愛と共に。  

***
ありがとう、いはらゆいいち君;
遅れてすみません。

お元気ですか?

何事も、ポジティフに、
好奇心と責任観と他者を想うこころとで勇気ある行為を自分らしく、周りに関係なくやってしまってください。
そのための2つの経験が必要です。
一つは脳みその経験。これは学びたいこと知りたいことは学んでください。学ぶことが脳みそを経験させます。それから、身体の経験。この2つの経験のバランスが君自身の自信になるでしょう。

そこに、出来れば『自由』という心があればより、すばらしいものになるでしょう。

この自由には少々コストとリスクがかかりますが。
『自由』は創造のすべての根源です。

また何かあれば、何時でも!!
ご自愛ください。

投稿者 : take.Hirakawa | 2008年10月10日 07:26 | comment and transrate this entry (0)

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