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 聖バレンタイの日に;『あなたは、与えられた自由を何に使っていますか?』

今年の僕のテーマは、

    『あなたは、与えられた自由を何に使っていますか?』

みんなが、与えられ、人間として持ち得た『自由』を
どのように使おうとそれこそ、『自由』。
その『自由』を何のために、どのように使うかがその人の人間的なるレベル。

これからのこの21世紀における目標とは、『質』のレベルの昇華作用でしょう。
『生活の質』、『労働の質』そして、『環境の質』と『感覚の質』。
これらの『質』の成長を先ずは、個人のアイデンティティのレベルで
バランスよく自分らしさの元で高めること。
次には、この質を持って世界レベルでの他者との大切な関係性が
次なるレベルへ昇華できるような「こころの根拠」として持ち得、
世界と共有し得るまでに。

即ち、人間生活本来の【贅沢の質】の成長を想い、智慧を使い、考え行動してゆく時代性。

自分にとって 持ち得たる大事な『関係性』をどのように『継続』してゆくか、「継続」できるか?
そのためにのみの、『質』のレベルの昇華作用が、
時間が、経験が、社会が大切になる今世紀の時代性でしょう。
今年という時代はその入り口へ辿り着いたとき。

例えば、モードの世界でもこの現象は来ていますね。
もう、嘗てのアントワープ系のような、ただ「エゴ」でのものつくり、
理屈ばかりの形骸的な服作りは疲れますね。
コンセプトと称した個人のエゴとお絵かきからのデザイン行動はもう辛く旧く感じます。
人は服からも安らぎと安心と快適さそして、健康の質を
そして、人間性までをより、贅沢に求める方向でしょう。
そのための素材選択であり、その素材を生かしたシルエットと機能性とイメージングを
どのような人間的な心と智慧で持って考え作るかの時代でしょう。

「根拠性」が大切だという視点では「糸」が大事です。
獣・羽毛、植物系天然繊維、合成繊維、高分子繊維、加工処理繊維、後加工処理繊維などと再生素材、古着、旧生地利用など、そして、機械織り、手織り手紬等、など。
どのような「質感」と「ふうあい」そして、「機能」ある素材を選ぶか?
これが先ず、クリエーションです。
ここにファッションにおける今後の【新しさ】が存在するだけ。
その選んだ素材をどのようにそれなりに丁寧に料理するか?
美味しく、味わいたくなるような味付けをしてあげられるか?
そして、食べたくなるような盛り付けと幸せになるまでの雰囲気つくりまで。
これを『服』の世界でも考えてください。
A.アライアの世界。LANVIN,エルバスの世界。R.シモンズの世界。
そして、今シーズンではKolorの世界など
、)
もう一方では、コラボというこの世界における協業システムの昨今もそうでしょう。
そこには『関係性』と『質』を根拠とした『質の昇華化プロジェクト』でしかないでしょう。
最近のCdGの動き,JUNYA MANの世界など、)

このモードの世界も本来は「自由の産物」であったはずなのに?
なんだか、息苦しくなって来ていますね。
あなたの『自由』の使い方の眼差しを変えてみませんか?
20世紀の、前時代的な『自由』の使い方はその価値を見直してみましょう。
貨幣経済がバーチャル貨幣経済へと変革しつつある今、
あふれるモノや情報のさなか、
結局はそれらによって、マニュアル化され、バニティへ奔り
『飼い馴らされて』しまった僕たちは
本当に大切なものを見きわめてください。
自分に、家族に、他者にそして、街に、国に、地球にも大切な『自由』を
流されるのでなく、諦めるのでもなく、
真こころある想いある、思慮深い『人間の自由』を
あなたの『自由』の使い方の眼差しを変えてみませんか?

これからは、『人間としての心と眼差し』が必要なる時代性がここまで来てしまったというところが私の時代に対する根拠性。
『男の夢』、『女の夢』の単なるバニティなレベルではなく
『人間の為さねばならない目標』のためのレベルへ。
もう少し、持ちえた心を、学んだ事柄を、経験してきた時間を振ってみませんか?
その為にも、あなたに与えられた『自由』をどのように使っていますか?
自由をどのように使ってもタダです。
先ず、『自由』に対する自己認識をしてください。
「あなたには『自由』が授けられていると思っていますか?」

本来の人間としての『贅沢の質』を持つ事。
これが私が感じる21世紀における本意。
そこに自らの民族性と真こころを想いつつ。

これが私の今年のテーマ。

ありがとう。

投稿者 : take.Hirakawa | 2009年02月14日 22:14 | comment and transrate this entry (0)

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