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Dior suspends top designer Galliano after alleged assault,"

"Dior suspends top designer Galliano after alleged assault,"

http://www.europe1.fr/Faits-divers/Galliano-suspendu-pour-des-propos-antisemites-428983/
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5gSSBKJwar65dIXGf00YcmVel6Yog?docId=CNG.5070f1af6a625f70754f1da08c8ccd87.01
http://www.sify.com/news/dior-suspends-galliano-after-anti-semitic-remarks-news-international-lc0t4jjeaab.html

あのジョンが、この様なタイトルで今日の新聞を賑わせてしまった昨夜の出来事。
彼が住んでいるマレ地区の近所のカフェでの一夜の出来事は今後のJohn Gallianoのデザイナー生命を絶ってしまうのか?

 なぜ、彼はこのような暴言を吐く行動を街中でとってしまったのか?
 ここ1年来、彼は会社側との関係性においてビジネス面と契約問題等で双方間でいろいろ摩擦が在った事実。(これは内部事情に詳しい僕の友人からの話。)従って、何が起っても仕方ない関係性だったこと。来週のからのコレクションを前にして創作面でかなりタイトな情況に在ったこと。それに、車を一人で運転出来ない程の、かなりの飲酒を帯びていたこと。
早速、僕の巴里の知人友人に聴くところでは、多くの人が理解出来る原因はこのようなものである。
 
 才能芳醇なクリエーターが既に、20年近くもこのC.Diorブランドのクチュールライン、プレタポルテラインそれに自分のブランド“JohnGalliano"のオムとファムのデザイン活動を行って来た事による行き詰まりとそれによる精神的限界点ギリギリであった事も大きな要因であろう。やはり、一人のデザイナーが自分のクリエーションを20年近くも継続させるという現実は当事者でないと解らない情況を肉体的、精神的に迎えていたのであろう。彼の騒動が”ユダヤ人”発言であった事が事を大きくしたのであろうか?若いカップルの男の方はアジア系であった。その彼へも暴言を吐いているが、Johnをよく知っているのもの間では、決して、昨夜の行動や発言が警察沙汰になるまでの特別ではなかったと言う。
そして、いつものようにボディーガードも居たとも言う。
場所が悪かったのか?それとも仕組まれた事件なのか?この彼の暴言行動とその後の警察沙汰によって、Johnは一晩所轄の警察の留置場に留置されてしまった。一度は自宅に帰宅したJohn,その後、警察沙汰になって大きくなる。
 そして、当然のようにDiorの会社側は遺憾声明と共に、そのような人種差別をするような人間はと、一時的処分を発表している。
『ディオールのシドニー・トレダノ最高経営責任者(CEO)は声明で、「ディオールは、反ユダヤ的または人種差別的な発言や態度を一切容認しないことを最大限の断固とした態度で宣言する」と述べ、「聴取の結果が明らかになるまで、クリスチャン・ディオールはジョン・ガリアーノ氏を全職務から一時的に外した」と発表した。』
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2787491/6871254
 
 来週のロダン美術館でのC.Diorのコレクションは中止という噂が既に飛び、次期デザイナーが誰か?ウイメンズをデザインしたがっていたH.スリマンか?かつて、Johnのところで働いた事があるH.アッカーマン、それとも、もっと若い????
 これからミラノを終えたファッション関係者たちが月曜日には挙って、この街ヘ入る。多くのファッション雀たちにとっては、これは恰好のブログネタでも在る。そう思えば、この会社が以前他のブランド、L.V.のデザイナー起用の際も、ジバンシーのデザイナー起用時もコレクション時期を狙ってのリップサーヴィスを行なって来た事を思い出す。それなりのエピソードが総て効率よい宣伝効果を伴う事を熟知している企業であることを忘れてはいけない。
 若しこれでJohnのデザイナー生命が絶たれ新たなデザイナーを起用すると考えると、やはり、若手、ゲイデザイナーでイギリス国籍のデザイナーになる可能性が考えられる。若手を起用する事は契約金がセイブ出来る。ゲイは顧客である女性に手を出さない。そして、イギリス系によって、イギリスにおけるファッション産業の新たなモチベーションが生まれる。このような論理が考えられる。彼、Johnが起用された時、A.マックイーンが起用された時、D.マックドナルドが起用された時等、不思議とこの企業とラグジュアリーメゾンにはこのような倫敦との過去事例があった。
 
 さて、余談になってしまったが、これからの情況変化をもう少しじゅっくりと見てみれば、彼らたちがどのような目論見が在って、此の様な解り易いアクシデントが起ったかが読めるであろう。
当事者であるJohnは?
しかし、このような場合、ポリテカルパワーと資本家が勝つと決まっているのだろうか?
僕は好きなデザイナーである。
Johnに女神が!!
文責/平川武治 平成23年2月26日/St.-Cloud:

投稿者 : editor | 2011年02月27日 07:30 | comment and transrate this entry (0)

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