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3Dプリンターの面白さ?!"MAKERS"から学ぶこと。

 15日のLEPLI/VACANT会へご参加、ありがとうございました。
久し振りの、今年最初の会,愉しくのんびりとたくさんの事が
皆さんと共有出来た時間に感謝です。

いつもの如くしゃべり過ぎた僕ですが、
熱心に聞いて下さった皆さんのこゝろの有り様が嬉しかったです。

 今回の1部で喋った、“MAKERS"の現実と今後には注目する価値があります。
「PC+3Dプリンター」は今まで、”パクってなんぼ”をデザインと称して来たレベルの
デザイナーたちにはやはり恐怖でしょうか?

 20世紀はもう既に終わってしまっています。
21世紀はこの20世紀の構造に新たな万能ツールの一つとして、
PCが定番必需品になってしまいました。
これによって、例えば、“パクってなんぼ”であったファッションの世界がもう、
オープンリソース、パーソナルリソーリングの時代性になってしまったという事です。
パクリ合っているのにクローズドな構造をイメージングとメディア戦略で
構築して来た時代が20世紀。
この時代錯誤が現実に閉塞感と共に自爆し始めるでしょう。

 僕が言い切って来た“TOPPING+OPEN-KICHEN+CLEAR MANAGEMENT"方式が、
「PC+3Dプリンター」という21世紀の必需品の登場でより、パーソナル仕様のモノが
製作可能になるシーンを生み出す。
ここに、21世紀の新しさが”豊さ”のベクトルの差異によって誕生する。

 この20世紀の”豊さ”は『ARCHIVES』という新たな21世紀の”知とモノと人”を
PCによる集積のカテゴリー、それはまるで17世紀の”知のための図書館分類学”の
構築の如くによって、新たの時代へ向けての分類学へ進化する。
例えば、この様な嘗てのアーカイブ即ち、語り合えるエピソードが
"PUNK"という螺旋階段出のワンシーンを意識し始める。
そして、「PC+3Dプリンター」の新たな産業化によって次期へ産業寄与する。
現状のままでの進化の後退とは、その決定的なる根幹は
『作り手の一方的なる発想と構造』によるものである。
これではただモノの”バリエーション”の世界の蔓延化。

 そして、ARCHIVESとはモノだけではなく最終的には究極のソフトである
”人間”もアーカイブであるという認識。この利用方法が案外と根幹でしょう。
20世紀のハードウエアーは21世紀のソフトウエアーでより、
オープンにそして、パーソナルに制御コントロールされる。

 ハイ-メディア化+「機械化された手工業」=新たなファッション産業の手工業化。

 LEPLI?VACANT会のデジュメから;
  参考書/新刊『MAKERS』21世紀の第3次産業革命が始まる;
*クリス-アンダーソン著;http://pr.nhk-book.co.jp/makers/book
 3Dプリンターを使う事によって出来得る新たな可能性。
 作り手と消費者の距離と際を完全に超越出来る事を示唆した入門書。
ー「デジタルマニュファクチャリングとパーソナルマニファクチャリングが
 一体化された時に,”第3次産業革命”が興る。」
—「今時は全員がインディーズなのだ。」
—「ハードウエアーはソフトウエアーになりつつある。」
ー「オンデマンドで商品が生産されるなら,オンデマンドでデザインも出来る。」
ー「これはデスクトップ-マニファクチュアリング』
ー「もののインターネット化がデザインのインターネット化へ。』
ー「小規模でもグローバルになり得る能力。職人肌でありながらロウコスト。」
ー「小さく生んで大きく育てる。そして,旧い大量生産モデルに煩わされないで,
 優れたもの,世界が望む製品が作れる可能性。」
ー「コンピューティングとコミュニケーションもまた,”能力増幅装置”。」
ー「マスマーケット文化は,ロングテールを持つマイクロマーケットに変革した。」
—「これはアマチュアのルネッサンスなのだ。」

 *”L.V."のビジネスコンテンツの根幹(?)/「機械化された手工業」の発想。
『歴史的条件がもう少し異なっていたら,クラフト的技術と柔軟な工業設備を組み合わせ,
それを生産体制の基盤とした企業こそが,現代の経済社会の中で中心的な役割を
果たした事であろう。その場合には,大量生産体制が製造業の分野を制覇するということも
起きなかったはずである。若し,この機械化されたクラフト的生産体制が普及していたと
すれば,(中略)特定のコミュニティと深い関係を持つ製造業者が一般に成立していた
はずである。』
/『第2の産業分水峯』より;M.ピオリ& C.セーブル著:筑摩書房'84年発刊:


 参考/3Dプリンターの面白さ愉しさの現実は、
http://cunicode.com/
http://cunicode.com/one-coffee-cup-a-day/
 こんなのを応用して行けば、自分使用のパーソナルものが出来てしまう。
新たな”豊さ”の時代、凄い時代ですね!!
ありがとう。
相案相忘。
文責/平川武治:

投稿者 : editor | 2013年2月18日 02:28 | comment and transrate this entry (0)

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