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見に行けなかった、ANREALAGEのショーをDVDで見て交わす文+α-。

 森永様;
    今、こちらでDVDを見ました。

 DVDのみで失礼ですが、少し書きたくなりました。

前半はパリトレンドをビジネスを考えてのまとめ方。
後半はまた、日本素材の面白さを使ってのマジックショー?

“分量”が新しさを生むのか?その分量の”バランス”が新しさを感じさすのか?
“ユニフォーミズム”も今回のトレンドの一つ。
その場合のユニフォームに思いを馳せるこゝろの有り様とは?
トレンドだから?

 僕が発言していた”インダストリアルなテイスト”は現実ですし、
“プロダクションテイスト”もそうでしょう。

 この根幹は20世紀の人間が考えた”機械礼賛”観と、
21世紀の人間が感じ思う”機械礼賛”には大きな違いと差異即ち、
慈しみ感が違うものです。
 
 21世紀の人間が機械に念うこゝろとは機械文明に対する“オマージュ”でしょう。
機械への可能性を謳歌した20世紀との違いがここに在るでしょう。

 そこには既に、優しさと気遣い。
そこでは着る人への優しさとしての素材感と分量感。
ここまでのことが読まれていての”ユニフォーミズム”であればハッピィーですね。

そして、気になったのが靴。


 もう一方、この素材がどのような機能を持ったものなのか不明なので何も言えませんが、
その新しい素材を”自分の世界観”に落とし込むという作業が未だ、未熟な様に思われました。
素材の新しさを紹介するだけであれば、それは“情報”の世界。

 結局は、自分たちの”世界観”を美意識と共に服というモノに造形して下さい。

そのためにはまず、あなたたちのたちの”世界観”は共有出来るものなのか、
増幅出来るものなのか?その価値観は、根幹は何なのか?

その為に、どの様な服を誰に向けて創るのか?
その時には、どの様な素材が必然なのか?
その素材をどのように仕立て上げることが一番素材を着る人の為に生かすことか?
その時に、どの様な”さじ加減”を付ければ、より、着る人が自分たちの世界観の”価値”に
満足し、感じてもらえるか?
そこに、彼方たちの世界観による”美意識”がどのような世界観へ昇華させるか?

 後はビジネスです。
創った以上は売らなければなりません。
売れる服を創るのか、買いたくなる服を創れるのか?
その為のまた、ここでも、彼方たちの”世界観”が必要になるでしょう。

 人がお金を払ってモノを買うということはそのものに在る“価値”を認めて
その価値にお金を使うのです。

無いからモノを買う時代は終わりました。
欲しい”価値”の為にお金を使う時代です。
その価値がどれだけあるのか?価値あるものが創れるのか?
創ったシルエットの価値、センスでまとめたバランスの価値、気分の”価値”、機能の”価値”
そして、選んだ素材の”価値”、と技術の”価値”など、いろいろな価値がありますが、
どれだけの”価値”を自分たちの世界観で服というモノに表現し落とし込めるかです。
売る為にはこの自分たちであればどんな”価値”を着る人たちへ差し出せるかでしょう。
それが創造出来るかでしょう。

 価値のないものをそれらしくアートだと勘違いして創っている連中と
それら自分たちが知らないものが出て来ることでバカ喜びするファッション長屋の
おばさんたちには巻かれないで下さい。

 失礼ですが、DVDで見る限りの僕なりの変わらぬ総論です。

 そして、蛇足ですが、
『関係性を創ること。これは成熟の為の余裕です。
世界を知ること。これは価値観の為のデシプリンです。
己の立ち居場所を知ること。これは謙虚さを失わない証です。
そして、感謝することです。これは自分のための世界です。
勿論、お金を儲ける事。これは継続の為の水です。』

これだけをこゝろして、”覚悟”していれば、
いつでも”世界”ヘ羽ばたくことが出来るでしょう。
世界は逃げません。
自分が望めば自分の世界になります。
全て、自心のこゝろの有り様次第です。

 その為にどのような”自心の世界観と価値”を創るか?
その時に、何が出来る自心であるのか?
ここが『根幹』です。

 彼方に取っての”世界”とは何なのでしょうか?
世界とは只の”場”です。
それほど特別のものではありません。
只言えることはそれなりの”質”を持った『場』であることです。

僕は22日からは鎌倉です。

 彼方の現在の立ち居場所はその努力と共に立派な所に立っていらっしゃいます。
僕も好奇心強く彼方の立ち居場所を見続けていたい独りです。
ありがとうございます。

 再会が新たな興奮になる様に。
ご自愛とともに、ビジネスもお気張りとお励みください。
相安相忘。
ひらかわ:
合掌。
文責/平川武治:倫敦市にて、

投稿者 : editor | 2013年10月17日 22:59 | comment and transrate this entry (0)

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