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瀬尾君のオークション結果とメールでのご返事と世界のアートビジネスとは、

 今回の倫敦での古い友人との再会と死。
時間の経過は残酷な場合も在ります。
それは自分が怠っていた何かが在る時でしょう。
僕自身が悔しくて惨めにさえなりましたが、
これが自分だったんだと後悔と
今後の可能性へ残された時間を向けるのみ。

 そして、倫敦での最後の日。
瀬尾君からたいへん嬉しいお知らせを頂いた。 
早速のお喜びをお裾分けして頂き、ありがとうございました。

 18日に終了したオークションの結果、
WORLD CHESS HALL OF FAMEの館長が15000ドル落札される。
この落札価格は同じオークションに出ていたA.マックイーンより断然高い値段!
そして、その主催者である館長が今回のシンポジュームのゲストとして招いた
ニューヨークのF.I.T.のVALERIE STEELEさんに寄付なさり、
瀬尾君の作品は今後、N.Y.のF.I.T.が保管管理されることになった。

 この結果の読み方は、
初めてのオークションで彼の”価値”が認められ、今後への可能性が与えられた結果であり、
これから世界のアート市場で瀬尾君の作品がアーティスト作品として流通されるという事実。
即ち、彼が創り出す”価値”とその作品としての”世界”がアーティスト作品として
ウエルカムされたということである。

 志しいずこか? 自己満足で他人の褌の上で踊っているしか仕方ない“バカの学校”の
お得意の”客寄せパンダ”行為或いは、お芸術ごっこではここ迄、辿りつか無い世界。
この違いは、『自分の創る世界に自らが”価値”を認めるか?スポンサーの為に創るか?』
の違いが根幹である。

 芸術作品に誰が価値を付けるか?の、この世界の根幹が解らないで
”アート”“アート”とのたうち回って“おアートごっこ”に勤しんでいる輩たちと
その周辺のファッション長屋のおばさんたちは
もっと、”アートとは”の世界を世界レベルで学ぶことである。

 この実際の世界を学びたい人は、
学ばなければならない多くの日本の”アートコンプレックス症候群”のお芸術家と
各種キューレターたちはこの本1冊を読むべし。
 『偽りの来歴』。

 この本は“眼から鱗”である。
所詮”農協アーチスト”のレベルでセコンダリーマーケットでイキがって居る
アート関係者たちよ、”世界のアート”ではここでもユダヤ人たちの独占立ち居場所。
いつまでも”笑顔と握手だけで儲けられる日本人さま”でいて良いのか?
彼らたちが構築した”世界”とは、”アートビジネスの世界構造”とは?の根幹を学んで欲しい。

 1983年以来、『ニンジンを売るのもお芸術を売るのも同じ。』という
豪快な独断と自由さによって新たな美術市場が構築された。
それも、アメリカの土地成金によってである。
Mr.Adolph Alfred Taubmanがその当事者。彼は合衆国におけるショッピングモール構造を
不動産業のソフトとして構築し”A&W”億を起業し億万長者になった成金。
彼がオークションハウスのあの” Sotheby's”を買収価格1億3900万ドルで買収し、
(当時のレート)その後、彼が為したことが
以後の『世界のアート市場』を現在の様のアートビジネスモデルに構築した張本人である。

 残念ながら、日本の美術市場の人たちはこの世界を学んでいない。
多くの美術館関係者も、キュレタ−志望のヒヨコたちも何も知らないで、
”展覧会企画”が出来れば、美術館で働ければという所詮、日本的なる浅はかな世界で
イキがって居るだけである。
この本には美術館の仕事とはも書かれている。
ただし、このほんの読み方と読み込み次第である。
この本の根幹を読み得れば、今後、『世界のアートビジネス』がどのような方向性で
成立するのかが理解出来る。

 これからのファッションの世界も『モードビジネス』と『ファッションビジネス』の
世界に”2極化”されてゆく。もう、その兆しと現実は動き始めている。

 世界は確実に動いているのだ。
この本にはその一方の根幹が明確に書かれている。

 もうソロソロ、”バカも煽てりゃ木に登る”世界でとやかく言うのは辞めよう。
またもや、ユダヤ人たちに“ネギ鴨”扱いされない為にも「学んで欲しい。勉強すべきである」


 瀬尾君のこれ迄のA.アライアさんの元での苦労と
そこから持った彼自身の自由さからの視点のよって作品を創って来た全てと甲斐が、
一つ報われた結果に。

 そして、今後の新たなる可能性へも。
奥様にも感謝ですね。

 これをスタート時点と励みとしてそして、バネに今後も、
思い切り”更なる狂気の沙汰”を彼方自心の新たな価値へ昇華するまでの世界を創造する為に
どうか、お気張りください。

 寒さへの巴里、ご自愛とともに
更なる“GOING YOUR WAY!"

 瀬尾君、すばらしさと興奮を共有させて下さって、ありがとう。
相安相忘。
合掌。
ひらかわ:

 蛇足ながら、
私事ですつ礼ですが、来月11月16日、
金沢の21世紀美術館で僕のトークの会を催して頂きます。
その折にはこの『モードビジネス』と『ファッションビジネス』の相違とこれからなどを
話す予定でいます。
もし、ご興味の在る方は是非、金沢へ。

http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=24&d=1731

投稿者 : editor | 2013年10月20日 16:22 | comment and transrate this entry (0)

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