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(番外編)コロナウイルス”と言う「テロ」に向き合うと言うこととは-、番外編

●改訂版;
 (番外編)「やぶ睨み、ユニクロ系列がお金に変えている”差異”とは?
或は、“なりすまし“・ファストファッション」

 
 当然であるがこの「新型コロナウイルス/COVID-19」騒動は、
世界レベルの災いとなり、現在まで継続している。
そして、未だに、完治する”治療用ワクチン“は開発されていない。
 この「新型コロナウイルス/COVID-19」騒動は現在進行形である。

 この騒動が終焉を迎えるタームがきた時には、確実に「時代」が変革する。
戦後の70数年で「時代が変わる」という実因と実感はポジティフな視点で
「潤沢な社会」がもたらして来た結果である。
 しかし、今回は「疫病」という悪魔がもたらした
ネガティブなパンデミックと経済危機である。
従って、謙虚に、「潤沢な社会」を省みるある種のゆとりを
各人が持たなければいけないであろう。
 これからの迎えるべき”未知なる時代”への願望と発展のための、
「反省と目標」或いは、「復習と対策」のためであり、
言われるままに、“Stay Home”を行っている人たちの義務でもあろう。

 そこで、僕の立ち居場所での持つべき眼差しとしての好事例を話そう。
 僕は1ヶ月ほど前に、
 「UNIQLO系列は今回のコロナウイルスの影響下、今期の営業利益も44%減の1450億円と、
従来予想(5%減の2450億円)から下方修正した。」

というニュースを知って、考え込んでしまった。(日経:2020/4/9 15:38版)

 ここで僕なりの「やぶ睨み、ユニクロ系列がお金に変えている”差異”とは?」
その実態とは何なのだろう?と。
 僕のような、“デザイナーファッションビジネス”の先端を
40年ほど携わり、見て来た者からすると、
「どのようなマジックを使うとこのような営業利益が算出出来るのか?」と、
この時世故、今更考え込んでしまったのです。

 この企業グループがこれだけ儲けられる「差異と力」とは、何なのか?
「ファッション・クリエーション & イメージング」を差異の根幹とした
デザイナーブランド・ビジネスでは到底考えられない世界です。
 そこで、敢えてこの企業の“差異”が何であるかを考えてみると、
その根幹は所詮「スケールバリュ/量的価値」であり、
既に、綻び始めて来た「資本主義社会のオールドスクール」しかないだろう。

 「どれだけ自分たちが必要とする
大量の生地を手配し、安く仕入れて、
どれだけ多く工場発注し、どれだけ安く納品でき、
どれだけ多くの直営店で、どれだけ大量に売るか!」

 言っておくが、このグループの売り物である
「ヒートテック」という素材も、
この企業が開発した素材ではない。

 この”The Value of volumes “の根幹で、
「どれだけの儲けが算出出来るか?」の世界が
このユニクロ系列企業の「ビジネス根幹」でしかない。

 これで言えば、売っているものは生活”衣料品“である。
が、その作り方と売り方、そして、儲け方は
すなわち、ビジネス業態の根幹は
「大量生産の工業製品」を売っているのだ。
 
 ファッションビジネスの様に見せ掛けた、
「百均ビジネス」の変形業態でしかない。

 日本のメディアとファッションメディアは
決して、このユニクロ系列のビジネス実態を
この様な目線で報じたことは無かった。
むしろ、「ファスト・ファッション」と称し、
この旧体然したスケールメリットを持ち上げた
報道しかなされて来なかった。
 
 海外の”ファスト・ファッション“と呼ばれている、
H&M, ZALA, Mangoなどのレベルと
同等なカテゴリィーでは決してない。
 
 彼らたちの世界では、
ファッションビジネスの宿命である
「トレンド」と「納期」のリスクがある。が、
ユニクロ・カテゴリィーにはほとんど
実ビジネスに影響を与えるまでの
この2つのリスクは皆無である。

 という事は、このファッションビジネスにおける
最大のリスクである「納期遅れ」と「在庫過多」が無い。
しかし、ビジネス構造は「ファッションビジネス」構造である。
という事は、
他の物販ビジネスには無い「粗利益」が取れる
ビジネス構造そのものの商売である。

 世間へ“ファッション製品”だと思わせる為の
「イメージングと広告戦略」と白人デザイナー起用という
虚業産業のオールドスクールが実態と読める。
 
 更に、ここにリスクヘッジに商社機能を呼び込み、
「国際フリ屋」として、
世界規模の低コスト生産地をクルージングする、
”グローバル・サウス”へのしわ寄せであり、
グローバリズムという“新・植民地政策主義”にサーフしただけの業態ビジネス。

 このビジネス業態の根幹で「44%減で営業利益1450億円?」
というビジネスが可能なのであるから、ある意味で、凄い!!
「ファスト・ファッション」と言う“なりすまし“業態。

 所詮、海外戦略において、かつてから、
「ブラック企業」と評価されたことも決して、忘れてはいけない。
 日本の若い、本当にファッション・クリエーションが好きな
デザイナーたちへの援助もなければ、
彼らたちへ夢を与える企業でもない。

この2ヶ月、「マスク」にも手を出さない。
矢張り、何処かおかしいであろう。

 今回の「新型コロナウイルス騒動」に対しても、
海外のそれなりのラグジュアリィ・ファッションビジネス企業は
何らかの救済ボランティアを早々に始めたが、
このユニクロ系列は未だ、
何も救済事業を行っていない。
むしろ、この機を利用して儲けているだけである。
 
 この企業グループオーナーの“氏育ち“によって
ほとんど、“独裁者”的存在であり、
この企業の倫理観や宗教観の欠如が如実に現れている。
 
 海外のユダヤ人たちのこのレベルの企業には
「Give & Take」と言う倫理的ルールがあります。
 例えば、
 参照/New York Times;
“Should Coronavirus Face Masks Be a Fashion Statement? - The New York Times”
‪https://www.nytimes.com/2020/04/22/fashion/coronavirus-fashion-face-masks.html‬

 僕の様なファッションの立ち居場所にいる者は、
この種のビジネスには共通する、
『あるべきビジネスバランスを顧みず、
「顧客を見下げ、需要と供給のあるべき倫理観」の喪失。』が
ビジネス成功の実態と読んでしまう。

 そして、資本主義の鉄則の一つである、
「金さえあれば、全てが“本意”となる。」の典型方式。
「金さえ使えば、何でもが、可能である。」方式の「あきんど/商人」。

 この企業がこれほどまでに巨大化したのは、
「上手なお金の使い方」と言う「商人」の鉄則を
「時代の追い風」と共に
為して来たからであろう。

 「地方創生」「グローバリズム」「観光立国」「インバウンド」「E-コマース」等などと、
「潤沢な社会の誕生」にMD (昭和の”公設市場の特売”レベル、)を特化させた、、、、。
決して、“デザインファッションビジネス”ではない。

 従って、「44%減で営業利益1450億円?」というビジネスが可能なのであろう。

 さて今後、今回の「新型コロナウイルス・パンデミック」後、
彼らたちは如何ほどに「上手な金の使い方」が出来るのであろうか?
 「ポスト・近代」という時代にも、
戦後の混乱期に誕生したこの様なビジネスの
根幹は今後も、
どれだけ「資金次第」で通用継続するのだろう。
 
 「完全封鎖」後に現れるであろう、
‪一時‬的「爆買い」を既に、読み込んだ
「今期の営業利益、44%減の1450億円?」ビジネスは
今後登場する「シン・スタンダード」にサーフ出来るのか?
或いは、「シン・保守」な時代観にチューニングするのだろうか?
「国民的“なりすまし“ユニフォーム」企業化するのだろうか?

 僕は「緊急事態宣言」後、
“Stay Home”で“ユニクロ系列の儲け方とは?”を「営業利益、1450億円?」
ビジネスの根幹とはをこの様に深読みして考え込んでしまった。

 この「新型コロナウイルス」によって促されるであろう、
「近代」の崩壊とは
即ち、”キャピタリズムの崩壊“という発想。

 では、「差異と力」は
「差異=力=金」が、やはり、全てだという時代も緩和されるであろうか?

 新型コロナウイルスが収束したのちに現れるであろう「新しい時代」では、
これまでの資本主義社会が求めて来た、
「大量生産/大量消費」といった在り方が反省され、
利潤だけを追い求める事より、
人間が中心である「環境問題」としての
「地球環境危機」や「気象危機」などに、
「サスティナブル」にどれだけの関心と為すべき事を、
どの様に具現化してゆくか?

 そのために考えなければならない、
「生産の次元」が決定的により、重要になるでしょう。

 企業における生産過剰によって現実となっている
“エネルギィ消費”や“二酸化炭素排出量”等の
環境危機と気象危機の根幹に関わっているからです。
これらはこの「新型コロナ騒動」以前の
実問題であった事を忘れてはなりません。

 江戸時代の「商人」たちがその商哲学とし、
「倫理観」と「道徳観」から実践されていた「三方良し」。

 「作り手+商人+買い手」のそれぞれが良しと言う商売哲学が
今後、新たな時代としての「ポストキャピタリズム」では、
「自然環境良し+資金周り良し+労働者生活良し」と言うまでの
「三方良し」な関係性の再考がこゝろある商人/あきんどであろう。

 すなわちこれらが、
「繋がる」社会構造や経済構造を考えることが
次なる「ヒューマニズム」であり、
ここに、“人間主義”発想が問われるでしょう。

 やはり、このユニクロ系列企業が求める、
「営業利益、1450億円?」ビジネスの根幹とは?
「大いなる時代錯誤ではないだろうか、」 と言う新しい時代が到来するだろうか!?

 「ポスト・近代」と言う、「ポスト・キャピタリズム」。
或は、「マルクス主義とエコロジー」を学美、謙虚なる根幹があるだろう。
 参考文献/「資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐点」
斉藤幸平編: 集英社新書0988A刊:2019年8月発行:
(出来れば、第三部のポール メイスンから読み始めると馴染みができるでしょう。)
「大洪水の前に、ーマルクスと惑星の物質代謝」斉藤幸平著/堀之内出版刊:
「ポスト・キャピタリズム」ポール メイソン著/ 東洋経済新報社刊: 
合掌。
文責/平川武治:

投稿者 : editor | 2020年5月 2日 15:29 | comment and transrate this entry (0)

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