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僕の、今シーズン最初で最後の東京コレクション記−2。/"コロナ禍"後の時代の現代において、何をデザインすればいいのか?

僕の、今シーズン最初で最後の東京コレクション記−2。

 「"コロナ禍"後の時代の現代において、何をデザインすればいいのか?」

 今の時代性をどのように自分の大事な服の上に表現するか?
これが自分のコレクションを作るための根幹である。

あるいは、現代社会の気分または、雰囲気をどのように
自分の世界観に表現させるか?

これが、クリエーションであり、デザインと呼ばれる世界であり、
これは創造の世界においては普遍な持たなければならない眼差しである。

この差し出されたコレクションのそれぞれに"作り手"の世界から、
どのような「感情、美意識、精神の自由さとこゝろの想い」を感じ取れるか。

これが僕の40年ほどのモードとの関係性と経験から得られた、"SUPER COOL !"
「すばらしいコレクション!」あるいは、「印象に深く残るコレクション!!」の
絶対的なアイデンティティである。

では、最近の"パンデミック"以降あるいは、"3.11"以降もっと遡れば、
"リーマン"以降から変革し始めたそして、現代では「ウクライナ紛争」によって、
変革してしまった「ポスト近代社会」の"パラダイム"の根幹とは、
人間が、人間であるために持たなければならない「倫理観」です。

この「倫理観」の根幹は、
「他者のために他者を想いあうこゝろ」でなのです。

「バリア フリー」「ジェンダーフリー」に端を発し、「SDGs」であり、
「人新世」という新たな地球構造とその環境を考慮、再思考するまでに及ぶ
新たなパラダイムとは、至って、単純です。
「他者のために他者を想いあうこゝろ」からしか発しられない
それぞれの"こゝろの有り様"が根幹なのです。

ここでは、「新・自由主義者」という無知と過ちから
自らが目覚めなければならない世界が時代性です。
そのための「愛と自由と勇気」の使いようが
次世代の"新しさ"という「機能」でしょう。

従って、今の僕が感じる、"SUPER COOL! COLLECTION !!"は、
ただ、「特異性や特殊性、自己満足や自己確認」を表層化しただけの世界観では
全くもって、不満足であり、いや、不愉快であり、
ただ、作り手の"ノイズ"しか感じられないのです。

文責/平川武治。
初稿/2023年03月21日。

投稿者 : editor | 2023年3月23日 13:30 | comment and transrate this entry (0)

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